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Open-その他サービス業-

--その他のサービス業を記録していきます--

まずはクリーニング店を辞めてすぐに働いたお店、回転寿司の店の記憶を掘り起こします。
長かったクリーニング時代と比べて短い就労でした。

あれからもう7年になります――

先日、当時一緒に働いていた女の子に会いました。
知らない間に、人にはたくさんの変化が訪れるものだと感じさせられました。

わたしが知っている人で、今でもまだ働いている人もいるそうです。
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回転寿司:動機

クリーニング店を辞めた後、3ヶ月ほど某回転寿司チェーンでアルバイトをした。
それともパートになるのだろうか?

オープニングスタッフ募集、というのに応募したのだ。
応募はクリーニング店を辞める前で、2週間ほどは並行して働いていた。

なぜ、そんな短い期間だけアルバイトをしようと思ったのか。

――長くサービス業に従事してきましたが、色々な意味で限界を感じて業種転換をはかることにしました。ですが、ずっと働いてきたクリーニング業では、店舗スタッフは少人数でした。サービス業を離れる前に、サービス業の王道ともいうべき飲食店を経験してみたいと思いました。

これは、派遣会社の面接で聞かれた際のわたしの答え。

そういう気持ちも確かにあったけれど、とりあえず辞めた後の生活費確保のためもう少し働きたかったというのが実情。
飲食店で働きたいと思ったことはなかったし、学生時代のバイトでも飲食店で働いたことはなかった。
合わないのではないかと思っていたのだ。
でも、短い期間ならいいか、と思って、募集店舗が家から近いところにあったので応募した。

で、面接なんかだと3ヶ月という短期で辞めたのはなぜか、と聞かれる。
その場合は、「応募のときからオープニングスタッフということで入りましたので、業務が落ち着いたところできりが良いので退職しました」と答える。

実際――サービス業の最後にちょっとだけ飲食業を体験できたのは面白かったかな、と思う・・・・・・

回転寿司:面接

募集はバイト情報誌で見つけた。
「○月×日オープンのきれいな店舗!」といったような募集広告。
オープニングスタッフ大量募集!とあったので、多少年をとっていても大丈夫だろうという安心感はあった。

ただ、飲食店も初めてだし、こんな大規模なチェーン店で働くのも初めてで、それが不安。
でもとりあえず電話をしてしまえば、嫌でも面接に行くわけだ。

自転車で10分くらいのところだったので、自転車で行ってみた。
今後の通勤の参考にするためもあった。
実際に通勤し始めたら遠かった、というのでは困るから。

オープン前の店舗で面接、即採用(多分ほとんどの人が)。
店舗はまだ内装が終わっていなかったが、出来上がっている部分で面接された。

ああいうのって、後から働くようになっても自分がどの人に面接されたか覚えていないこともある。
でも思うに、たぶん副店長の役どころの人だったと思う。

後からバイト仲間に聞いたところによると、別な会場で合同面接会も行っていたらしい。

服装は、黒いスカートまたはズボン(自前)。
シャツとエプロンと帽子は貸与される。

わたしは『ホール』に雇われた。
「ではよろしくお願いします。まずは研修に来ていただいて――」
『ホール』はホールの仕事の研修を受けなければならなかった・・・・・・

回転寿司:仕事内容

やることは簡単なのだ。
覚えることも少ない。
実によくできたシステムだと思う。
新人教育に割く時間が大変短くてすむ。

お客様がいらしたら、「いらっしゃいませ」。
手を挙げて「こちらへどうぞ! ご案内いたします!」と言い、テーブルへ誘導。
――手を挙げるのは、お客様に誰についていったらいいか示すため。

席のお客様が呼び出しボタンを押すと、店内掲示板に赤字でテーブル番号が表示される。
表示を見たら、すぐそのテーブルに行く。
複数表示されている場合は、左上から順番に。
番号は押された順に表示されるからだ。

テーブルに着いたら、まず呼び出しボタンを押す。
他の店員まで来てしまうと無駄なので、表示を消すのだ。
このボタンは一度押すと点き、もう一度押すと消えるようになっている。
――こういう店に行って、ボタンを押しても店員がすぐ来ないとき、ついもう一度押したくなってしまう。
けど、やめたほうがいいのだな、と分かった。
だって、消えてしまうから。
ついでに言うなら、また押すとまた点くわけだけれど、その時は順番の最後に番号がつくことになるので、待ち時間が長くなってしまう。

さて、呼ばれたテーブルでは、お客さんが用があって待っている。
お会計を、と言われたら伝票を書いて(皿の枚数書くだけだから簡単)、レジに持って行ってください、と渡す。
ビールを、などと言われたら、持ってくる。

「しょうゆを」「お茶パックがない」などと言われることは、まずない。
この補充は機械的にこなされていて、足りなくなることがない。

会計をしてテーブルが空いたら、片づける。
これも簡単。
100円ショップで売っているようなちょっと大き目の入れ物に、皿もグラスもゴミも食べ残しも、何もかも入れる。
そして、ベルトコンベアに押し込む。
後は、洗い場で分別して洗ってくれる。
テーブルを雑巾で拭いて終わり。
でも、雑巾ではないのだ。ダスターと呼ばれている。

この一連の作業は、説明されてもそう難しそうには聞こえなかった・・・・・・

回転寿司:研修

オープンの前に研修の日が設けられていて、いずれかの日に行かなくてはならない。
行ってみると10人くらいの新人スタッフが、同じ時間帯の研修を受けに来ていた。

皆で制服に着替えて、ホールに集まった。
研修が行われたその頃には、店舗は内装まで完全にできていた。

こういういかにも接客業みたいな研修は初めてで、ドキドキする。

全員が一列に並ばされ、前には若い男性店長が立った。
軽く挨拶やら心構えやら抱負やらが語られ、いよいよ開始。

この回転寿司チェーンにおける一連の作業は、説明されてもそう難しそうには聞こえなかった。
だから、研修のほとんどは、「大声を出す」という練習だった。

「こちらへどうぞ!」「もっと大きな声で!」「こちらへどうぞ!」
と、まあ、全員で合唱し続ける。

こういう仕事に慣れていてかなり大声を出せる人もいれば、ずっと専業主婦でパートに出るの初めてという人はなかなか声が出ない。
オープニングスタッフというのはある程度訓練されるものだし、きっと後から入る人たちはこんなことないのだろうな、と思いながら声を出し続けた。

ひとしきり発声練習が終わると、シミュレーション。
みんなの前に一人ずつ出て、お客役のスタッフを案内する。
今度は一人。「こちらへどうぞ! ご案内いたします!」
「もっと大きな声で!」「こちらへどうぞ!!」

こういうの、好きなわけではないけれど、一度見てみたかった飲食チェーン、まさに想像通りの光景で、それなりに面白かった・・・・・・

回転寿司:オープン

実際にオープンすると、はじめのうち土日などはもう戦場だった。
次から次へと来るお客で待合椅子も玄関もごったがえし、呼び出しボタンはピンポンピンポン鳴りっぱなし。

こういうときは、1人が案内係に徹する。
小さなブースに立って、来店したお客様に名前と人数を書いてもらう。
ブースには案内板があり、空いている席は赤くランプがともる。
「4名でお待ちの○○様」とマイクで呼び出した後、「5番テーブルに4名様ご案内お願いします」と告げる。

手の空いているホールスタッフが「かしこまりました!」と叫び、「こちらへどうぞ!ご案内いたします!」と挙手する。
案内した席は、ボタンを押して赤ランプを消しておく。
ちなみに、どこかのテーブルが空いて片づけが終わると、片づけたスタッフがテーブルについている小さなボタンを押す。
すると案内板にランプがつく仕組みになっている。

案内係とレジ係はずっと定位置に立ったままだが、他のスタッフは走り回る。
もうベルトコンベアは下げた皿でいっぱいで動かない。
洗い場の入口には洗い物でいっぱいのカゴが積上げられていく。

レジ係は、指名された何名かしか担当できない。
わたしは見た目がおっとり見えるので、(つまりのろまに見えるってことで)、レジを扱わせてもらったのはだいぶたってからだった。

案内係のほうは、誰がやるという決まりもない。
そういうときは、たいてい仕切り屋な人がやることになる。
なのでこれも、戦場のように忙しいうちは、わたしはやらなかった・・・・・・

回転寿司:飲食業

オープンしたての店舗なので、忙しい土日には地区マネージャーがやってきた。
小柄な人だったが、かなりきつい雰囲気を出している人だった。
地位が上の人も、店長から上がっていった元現場の人。
たたきあげの人は厳しい。

社員は、店長、マネージャー、平社員の三人。
ほかは皆アルバイト。

社員の三人は同じ家に住んでいた。
会社の寮ということで借りている近所の賃貸の部屋だ。
アパートということもないだろうから、マンションだったのだろうと思う。
3部屋ついているそうで、1人1部屋あると言っていた。

細かいことは教わらずに仕事を始めてしまったわたしたちスタッフなので、OJT式で覚えていく。

たとえばどこかのテーブルが空いて、気づいた人が駆けつける。
2人やってきてさっさと片づけていると、地区マネージャーが通りすがりに「1人でいい!」と怒鳴っていく。
1つの仕事は1人でいい。
手が空いていても他の人員は待機している。
そうすれば次の呼び出しにすぐ対応できる。

なるほど、こういうのは忙しい飲食店ならでは、と思った・・・・・・

回転寿司:便利屋

ここで働こうと思った当時、わたしはできればたくさん働きたかった。
経済的事情からだ、もちろん。

そこで「いつでも出られます」という態勢で働き始めた。
――それは、失敗だった。

わたしは実に、純真というか、世間知らずだったと思う。

だいたい世の中は「言ったもん勝ち」なところが多分にある。
「いつでも出られる」人は、便利使いされて終わってしまうのだ。
わたしはここで、それを学んだ。

まず、土日。
オープン当初の土日祝日は混雑が予想されたので、いくらでも人員が投じられていた。
しかし、既婚者や子供持ちの人は出たがらない。
わたしは若者に混じって土日出勤する数少ない年長者だった。

そのときは7時間、8時間と働くことができた。
朝からいるときは、午後から出てくるはずの若者が当日欠勤すると夜までやることもあった。
しかし土日は忙しいので、非常に疲れた。

そして平日は、頻繁に17時~21時の枠に入れられ、ほとんどその時間専門になってしまった。
この時間は人がいないのだ。

いわゆる主婦パートの方たちは、「朝から夕方まで働きたい」。
だから17時には帰ってしまう。
学生やダブルワークの人は17時には来られない。
そういう人たちは19時からラスト(23時)までが多い。
これは実に嫌な時間帯だった。

わたしだって主婦パートなのだが、ちょうど夕食の時間帯に働いていることになる。
そして昼間は漫然と過ごしていることになる・・・・・・

回転寿司:無駄な努力


わたしはできるだけ役に立つことで、価値を認めてもらいたいと思った。

子供が熱を出したからと急に休む人がいたときは、快く朝から出た。
若者がプライベートな何かがあって(また、若いからよくあるんだ)19時から来られないときは、快く延長を引き受けた。
ときには、10時から14時の人の代わりをして、いったん家に帰り、17時にまた来る、ということさえした。

でも、結局、何も変わらなかった。

忙しさの点から言って一番楽で、その上、勤務時間も長い平日昼間は――
「私は子供がいて離婚しているので、一日8時間働かないとやっていけない」
と主張している人が毎日出ていた。

もちろんこの人は、「子供がいるので、休日と夜は出られない」。

ついでに言うと、「子供が小さいんだから、急に何かあったときはすぐ休める態勢が必要なのに」と嘆いていた。
オープンのラッシュも過ぎ去り、平日は暇になったので2人でやることになったからだ。

わたしは大切な教訓を得た。
これまでだって知っているべきだった。

――頑張ったことはちゃんとアピール。
――希望があったらはっきり言うべき。

いや、知ってはいたのだけど、「身にしみ」度合いが足りなかった・・・・・・

回転寿司:交替要員

わたしは徐々に平日の昼間にも出るようになっていた。
誰かが休んだ穴を埋めるためだ。

そのとき初めて、わたしの便利さが燦然と輝いたのだ――同じパート仲間の間で。
というのも、シフトのシステムがオープンの『戦時』から『平時』に移行したのだ。

今まではたくさんの人員がいた。
オープンだったから、だぶついた人員がいてもよく、多めにシフトが組まれていた。
なので、1人くらい休んでもなんとかなった。

そして誰かが「今日出られません」「明日出られません」と申告してきたら、店長が出られる人を探して調整していた。

でもこれからは、違う。
1.各自、来月の出勤可能日時を希望表に記入しておく
2.店長が希望表をもとに、来月のシフトを決める
3.自分のシフトで出られない日が生じたら、自分で代わりを探す

自分で代わりを見つけないと休めない。

私、この日急に休むことになったのよ、代わってくれないかしら?

く~~っ!
このときのためにバイト仲間に「いつでも出られる」と売り込んでおいたのが、今、利いてきた。

でも、このシステムも、やがてはシステム破りが出る。
「代わりが見つからないけれど、やっぱり私は明日出られません」
システム破りは1人出たら半分出たと同じ。
それでいいなら私だって、と多くの人が思うもの・・・・・・

回転寿司:平日勤務

わたしもときどき、平日の昼間に勤務するようになった。

わたしは平日昼間チームの中では最初のうち、「仕事ができない」と言われていた。
いや、もちろん、陰で。

これは、初めて平日の昼間に出勤したとき、わたしが怠けていると思われたからだ。

平日には平日の流儀があり、お会計したテーブルはその場にいる全員で片づけるのだ。
わたしは、土日に地区マネージャーによって、「1つの仕事は1人でいい」を叩き込まれてしまった。

少しやってみて、平日の昼間はどうも違う流儀で行われているらしいということが分かった。
郷に入っては郷に従え――平日昼のやり方に倣った。

「平日のお昼時なんて、スタッフが少ないのにすごくたくさんお客が来るから大変」
なんて『土日は人数いっぱいいていいよね』的発言もあった。
正直、笑いそうになった。
じゃ、土日やってみなって。

土日の昼の人数は、平日の昼に比べたら3倍かもしれない。
でも売上や忙しさは5倍かもしれないよ?

ついでに言うと、「仕事ができない」とわたしを非難していた人は、2ヶ月以上経って、土日に入る機会があり、「忙しい時は2人で1つのテーブルなんて、やってられないしね~」と宗旨替えしていた。

「平日は大変」説も消えた・・・・・・

回転寿司:平日組

平日しか入らない人は、「月曜の朝、掃除をすると、トイレなんてすごく汚くて、日曜の夜ってどんな掃除してるのかとつくづく思う」と言ったりする。

トイレ掃除は、1時間に1回行うことになっている。
それなのに、月曜の朝見るとひどい状態。
若い人の多い土日の掃除は、ろくにやってないらしい、と思う。

まあ、ね、若者は掃除は好きではない。
主婦の掃除に比べたら雑でもある。

でも、たとえ念入りに掃除する人が日曜シフトに入っていたって、できないだろう。
ホールは戦場、1人消えたまま20分も30分もたったら、てんてこまい。

その上、トイレは常に人が入っている状態で、なかなか掃除ができない。
次から次へとトイレを使うお客さんが入ってくる中で、念入りに床を水で磨いたりできない。

しかも、平日と違い、お昼がだらだらと続く。
平日なら15時にもなれば店内は閑散、2時間くらいは閑散としたままだったりする。
その間に掃除する人は、いくらでも丁寧にやれる。

他にも色々と、「月曜はやりっぱなし」なことがあったが、平日と土日のスタッフが入り混じる機会ができると、自然に非難は消えていった・・・・・・

回転寿司:「主人が」「子供が」

わたしは平日に出ることも増え、少しは収入も増えることになった。
でもやはり、思ったほどは働けなかった。

学んだことは、「いつでも出られて、相手の便宜をはかる」人は大切にされない、ということ。
いつも文句を言うような人がたまにやってくれたりすると、大変感謝されるというのに。

なのにわたしは学んだことをいかさず、今でもそういうことをしている。

それから、悪いことも覚えた。
この店の店長は、「主人が」「子供が」という言葉を出せばすべてOKだった。
「子供が××なので、急なんですけど今日出られないんです」「残業ですか。主人に電話してみます」
「子供」はいなかったけれど、「主人」はいたのでこれは時々使わせてもらった。

この手はその後も時々使った。
「あ、同じタイプだな」と思ったら、最大限に使わせてもらう。
男性には割と多い。
で、わたしも含め、女性はそういうことに厳しい人が多い。

「子供がいたらすぐ病気になったりするし、幼稚園はすぐ家に返すし、そりゃ大変よね。
だからそういう人はこういうとこで働いちゃだめなのよ。
たくさん人がいて、いくらでも休める仕事にしなくちゃ」
――なんて、陰で言われてしまうことになる。

厳しい女性を相手にしては「主人」を理由にするのは、そういう非難にさえならない。
問題外。ありえない。主人だって子供じゃないんだから。
と、理由にならないからだ・・・・・・

回転寿司:好きな仕事 1

よく夜17時~21時の時間帯に入っていた頃、わたしが好きだった仕事は『補充』。
繰り返しの作業もそれほど嫌いではないわたしには、合っていた。

『補充』は、その名の通り、補充する仕事だ。

17時からの1時間、1時間半ほどは、ちょうどお客が来ない時間帯。
そして19時からの夕飯の混雑時を目前に控えた時間帯。

この間に、すべての物品を補充しておいて、夕飯時に備える。
だいたい2人しかシフトに入らない時間帯なので、1人が接客などの通常の仕事、1人が補充をする。
接客している人も手が空いたら補充を手伝う。

すべてのテーブルやカウンターを回り、しょうゆ入れを取り替える。
冷蔵庫から出した口いっぱいまで入ったしょうゆ入れをお盆にのせ、どんどん取り替えていく。
茶袋入れを持って、すべてのテーブルやカウンターのお茶入れをいっぱいにしていく。
すべてのテーブルやカウンターを回り、割り箸入れを取り替える。
ぎちぎちいっぱいに詰まった割り箸入れをお盆にのせ、どんどん取り替えていく。

さげてきたしょうゆ入れは、すべて蓋をあける。
残っているしょうゆはいくつかのしょうゆ入れにまとめる。
なるべく注ぎ足さないため――そしてそれは、味のためだ。

空いたしょうゆ入れを全部洗う。
しょうゆをいっぱいに入れて、全部冷蔵庫へ。

スカスカの割り箸入れにも全部いっぱいに割り箸を入れる。
予備の茶入れもお茶袋でいっぱいにする。

これで準備万端、夕食時を迎えることができる・・・・・・

回転寿司:好きな仕事 2

もうひとつ、好きな仕事、平日の昼間に入ったときにたまにする『洗い場』。
これも繰り返し作業なので、結構好きだった。

バイトは3つの職種があって、キッチン、ホール、洗い、だった。
わたしは『ホール』だけど、もう人出が落ち着いてからは平日の昼には『洗い』がいないこともあった。

あまりにもホールが暇で、あまりにもベルトコンベアに洗い物を入れたカゴがたまると、
「どっちか洗い場に入って」
と言われることがあった。
(どっちか、というのは、その頃は平日の昼は2人しかいないようになっていたから。)

ごちゃごちゃっと皿だのコップだのが入っているカゴから取り出して洗うのだから、あまり美しい仕事ではない。
けれど、動かないくらいにたまっているベルトコンベアが少しずつスッキリしてくるのは満足感があった。

食べ残しがあっても、とにかく何もかもゴチャッとカゴに入っている。
食べ残しや飲み残しは残飯入れに。
皿はまとめて皿洗い機にセット。
カップはカップ洗い機にセット。

洗い機がいっぱいになったら動かす。
そして洗っている間も、次のカゴを整理。
残飯は残飯入れに。
皿は皿、カップはカップでまとめておく。

洗いあがった皿やカップは所定の位置に。
次の皿やカップをセットして洗う。

そしてまた――とこの繰り返し・・・・・・

回転寿司:嫌いな仕事 1

嫌いな仕事、NO.1は――迷うところだけど、やっぱり生ゴミ入れの清掃。

これは朝メンバーに入らなければやることはない。

ゴミはゴミ袋に入れるわけだが、生ゴミ袋を積んでおくと臭い。
それに漏れる。
そこでゴミ収集車が取りに来るところにあるような、ふたつきの大きな容器に入れておく。
人が何人も入れるような大きな容器だ。

中のゴミは、夜、ゴミ置き場に出される。
容器ごと持って行って、ゴミ置き場で出すのだ。

汁も垂れて生臭くなった大きな容器は、朝、水洗いする。

店の裏側、駐車場の隅のほうに、ゴミ置き場がある。
その中からホースを出し、蛇口にはめ、大きな容器の中を水で流す。
水を捨てて、もう一度流す。

特にみそ汁がカニ汁だった日の翌朝は、生臭さもひとしお。
あら汁だったときは、脂ぎっていて落ちにくい。
しじみもひと晩たつと臭い。

なにしろ――臭い。

この経験と、店の裏側に漂うカニ汁の生臭い匂いのために、わたしは今でも回転寿司でカニ汁を頼めない。
自分がお客だったときはおいしい匂いと思ったものだけど・・・・・・

回転寿司:嫌いな仕事 2

ほかに嫌いな仕事といえば、掃除全般だ。
やっぱりトイレとか、嫌かな。

だいたい掃除ってキライなのだ、もともと。

トイレ掃除は嫌い。
これは、「なんて汚いの!」と言いながら洗う主婦層がいてくれたときは、お任せ。
わたしは同じ主婦でも掃除好きな人種ではないので、できればパスしたほうがお客さんも嬉しいに違いない。
やっぱり綺麗なぴかぴかのトイレに入りたいものね。

寿司を乗せた皿が回る小さなベルトコンベアみたいなもの、あれは正式には何と呼ぶのだろう?
あれを掃除するのも好きじゃない。
ご飯だの魚だのがこびりついていたりして、雑巾(ダスター)で拭くのだが得意じゃない。

窓拭きは割と好きだった。
清掃会社の人が使うワイパーのような窓拭き道具を使えるからだ。
物珍しいので、それなりに楽しかった。
でもだいぶ小さいものだったが。

それから、朝やる駐車場の掃除も得意ではなかった。
どこまでやっていいか分からなかったから。

小さな小さなゴミまで拾っていたらすごく時間がかかる。
「あの子、駐車場の掃除に何十分かかってるのかしら」
ある平日組の主婦が若い子のことを言うセリフを聞いてから、ちょっと怖くなったのだ。

でもあまり早く終わらせると、やっていないみたいだ。

まあ、要するに、掃除系はキライだと・・・・・・

回転寿司:タイムカード

タイムカードというか、出退勤の管理はカードでしていた。
カードリーダーに「ピッ」と通す式だ。

すべては本社で管理される。
このカードを通した時点で1分でも過ぎていれば、遅刻になる。
遅刻したら、30分単位で時給が削られる。

ちなみに残業も30分単位になっている。
そして残業には、店長(不在のときは社員)の了承が必要。

このカードリーダーは、休憩室兼更衣室から遠い、レジ側のキッチン→ホール入口に設置してあった。
ここに来るためには、帽子をかぶり、エプロンをして、手洗いも済ませていなくてはならない。
衛生第一だからだ。

慌ててやってきて、とりあえずカードを通してそれからゆっくり身支度――というのはできない。
だから、身支度をする時間分、早めに来なくてはならない。
こういうことは当然のことではある。
けれど、何かあってギリギリになったときはツライ。

人間はルーズでよければどんどんルーズになっていく、という理性的判断に基づいた上手な方式だと思った。

その上、このカードリーダーの時刻は2分進んでいるのである・・・・・・

回転寿司:バツイチ、2児のママ 1

平日メンバーは、当然主婦が多かった。

一番長く働いているのは、やはり「離婚、2人の子供あり」の32歳で、この人はちゃんと自己主張をする人だ。
店長にも「一日8時間で週5日働かないと生活していけない」と伝え、毎日朝から夕方までシフトに入っていた。
もちろん「子供がいるから土日祝日は出られない」と言ってあるので、平日のみだ。
そしてお子さんが熱を出したりすると、「当然」お休みさせてもらう。

シフトは、自己申告によって決められている。
「来月の出勤可能な日と時間帯」をシートに記入すると、それによってシフトが組まれる。
出勤可能だからといって、必ずシフトに入れるわけではない。

もともと「可能」ということでシフトに入っているので、休みにはルールがある。
「代わりの人を見つけること」。
既に決まったシフトを抜けるには、自分で代役を手当てしなければならない。

これは大変いいやり方に見えた。
たくさんのバイトたちが好き勝手に「今日出られませ~ん」となったら、店長の仕事は日々シフト組みで終わってしまう。
何かのときには代わってもらえるよう、各自仲の良いメンバーを増やし、連絡先を交換していた。

しかし「離婚、2人の子供」32歳さんは、一日8時間出ているので代わりの人も丸一日空いていないと務まらない。
平日なので、学生は対象外となる。
(それに土日や夜出ないので、学生メンバーの知り合いは少ない。)
もし見つからない場合は、仕方ない。
子供が病気なのだから、店長に電話をして、「見つかっていないが、事情が事情なので休ませてもらう」ことになる。

平日は人数が少ないので、1人欠けると時間帯によってはホールスタッフ1人になってしまう。
彼女としては、そのせいで休みをとるのもままならない、と人数を増やしてもらいたがっていた。

まあ、経済活動としては、あの客数であれ以上人員を増やすのは難しいだろう。
やるなら、福利厚生的意味でかな・・・・・・

回転寿司:バツイチ、2児のママ 2

自分の都合をきちんと主張できる女性。
はじめは、わたしと比べて恵まれた勤務状態に見えたので、少し納得がいかない面があった。

しかし彼女の生きかたを見て、学ぶ点もあった。
大人は、いい子にしていたからといって、評価されるものではないのだ、ということ。その他。

このシフトの面での不満以外は彼女に対して含むところはなかった。
シフトに関しては、非難されるべきは彼女ではなくシフトを組んでいる店長なので、彼女に対しては特に問題はなかった。

彼女のほうは最初わたしを嫌っていて(本人の告白による)、陰では悪くも言っていた(聞いた人の話による)。

嫌ったのは、「お上品タイプで、自分のことを馬鹿にしそうに見えたから」。
これよく言われた――こういう誤解(自分では誤解と思っている)が多かったので、サービス業はもう辞めようとつくづく思ったのだ。
回転寿司で働いて、またもやそういうことがあったので、ここでもか・・・と思った。
自分としてはこれまでの長いクリーニング時代を通して、ずいぶん矯正されたと思っていたのだけど。

悪く言っていたのは、土日との仕事のやり方の違いによる(前の記事でも述べた)。

しかし後には、嫌っていたことを告白できるまでになって、2人きりで平日のシフトに入ったこともあったし、幾度か代わりも務めた。

「○○さんてこんなに話しやすいと思ってなかった」
それはよかった・・・・・・
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