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チーム

全員が揃ってみると、チーム分けの全容がすぐに分かった。

だいたい年配の男性が「メイン監督」というのを割り振られている。
募集の面接時、全員が「人前で話すことに抵抗はありますか」と聞かれていて、ほとんどの人が「大丈夫です」と言っていた。
でも、とにかく話す必要がある「メイン監督」は男性、もし数が足りるならなるべく中高年の男性、と決まっているようだった。

これは納得。
受験する若者も、中高年のかっぷくのいい男性が壇上にいたら、教授かまたは大学の人間と思うだろう。
不正もしにくく思うに違いない。
そういうことがなくても、皆まじめで、不正なんてしないのかもしれないけど。

まさか時給900円の派遣スタッフとは思うまい。

わたしは勤務した4日ともタイムキーパーだった。
しかしタイムキーパーの基準は分からない。
神経質そうに見えたのか? よく解釈すると、まじめそうに見えたとか?

中高年でかっぷくが良くて、ちょっと背が高めの濃灰色のスーツの男性がメイン。
わたしがタイムキーパー。
もう一人、わたしより10歳くらい年上かな、と思う女性。

お昼もこの教室で食べる。休憩時間もこの教室でとる。外に行くのは厳禁。
携帯は電源を切る。外と連絡を取るのは厳禁。
じゃ、今日はこの女性と団体行動だな、と思った・・・・・・
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朝、さらに説明

建物の中に入り、「××館の11F、○○号教室に来てください」と言われていた教室へ向かう。
ここは大学ではない。
もっと西の方の大学なのだが、東京受験を予備校で開催しているのだ。(割と一般的な××ゼミとか○○予備校とかで)
東京に住む人も受けるし、東北の人などもここで受けていた。

教室に行くと、既に来ている人もいた。
当然、派遣の営業さんは早くに来ていて、待機していた。

教室の入り口でプリントをもらった。
「お名前をどうぞ」「○○です」「○○さん、はい」
と出欠表にチェックをつけて、わたしの名前入りのプリントを渡してくれる。
今日の日程や注意事項などが書いてあるらしい。

席順も決まっていた。
渡されたプリントに、今日の自分のチームと役割が書いてある。

○○館4F××教室、タイムキーパー

そして席には「○○館××教室」とラベルが貼ってある。
そこに座ると、隣は今日一日同じチームになる人、というわけ。

大学受験というのは一生のことだから、ものすごいんだなあ、とつくづく思った。
研修とやらも受けたのに、また注意事項がプリントで渡される。
時間になって全員が集まると、大学当局の担当者がやってきて、口頭でも説明される。
「くれぐれも」こうするように、こうしないように・・・・・・

当日、集合

今日行って、今日からいきなり仕事開始。
そういう派遣のやり方は、わたしにとっては不安なものだった。
これまでずっと、右も左も分かりません状態で始めて、ベテラン社員に教えてもらうことばかりだった。
そして、今の自分の実力に自信もなかった。――まったく、なかった。

当日は早めに着くように出かけた。
道に迷ったり、場所が分からなかったりしても、「すみません、遅れます」と電話して済みはしない。
用心して早めに出たおかげで、ちょっと裏側の職場を難なく見つけることができた。
焦ると余計に見つからないものである。

着ているのは、とってもオーソドックスな、ありがちダークスーツ。
単発派遣の場合、「ありがち」な“定番まるでリクルート”スーツのほうが、むしろいい。
これはいくつもの単発をしてきた経験から、今にして思うこと。
ま、あの頃は別に、それしか持ってなかっただけだけど。

建物の前にはチラシを持った人が数人いた。
同じジャンパーを着ている。
「合格発表をすぐにお知らせしまーす。電話をかけるだけで合否が分かりまーす」

――あなたたちも受験生ではなく、この受験に関わる仕事の人たちなのね。
と、妙な連帯感を感じながら、無言で通り過ぎる。
仕事が仕事なので、休憩時間なども余計な口をきいてはいけない決まりだったから、押し黙って通った。
別にまだ始まってもいないのだから、そんなに気にすることはないのだけど。

この門(単なる正面玄関)をくぐってしまったら、仕事開始なのだわ――。
初めての派遣に、初々しい緊張いっぱいで、建物の中に入った・・・・・・

研修

研修、と言っても、注意事項を聞く、という感じだった。

試験監督、というのは、英検や簿記検定にもいるし、受験にもいる。
ちょっと趣味的な検定や、生涯学習的にやっている人が多い検定は、雰囲気も和気藹々。
たとえば手話検定や漢字検定なんかに行ったとき、そんな空気を感じた。
簿記検定を受けたときは、もっとピリピリしていて、緊張感で張り詰めていた。

今回は大学受験だったので、受ける側も主催する大学側もめいっぱい張り詰めている。
試験監督に不備があってはいけないので、たとえ前にこの仕事をしたことがあっても研修は受けなければならない。

監督をするときの仕事内容、仕事の流れ、心得、やってはいけないこと、忘れてはいけないこと。
服装や身だしなみについても基本的な注意があった。

毎年同じ仕事を請け負っているらしく、段取りがよかった。
説明用ビデオで基本的なルールの説明があり、ホワイトボードで補足説明があった。

集められた監督要員たちは、全員時給も一緒、待遇も一緒。
仕事内容は「メイン監督、タイムキーパー、ただの監督」と役割分担がされている。
メイン監督は、壇上で説明事項を読み上げる。
タイムキーパーは、終了5分前と1分前をメイン監督に知らせる。
それ以外の作業(解答用紙を配ったり、回収したり、試験中巡回したり)については、全員同じ。

「メイン」とか役割に対して名前はついているが、偉いということではありません。
時給も待遇も同じです、と説明された・・・・・・

登録会

よくよく考えてみると、このC社の仕事、登録も変則的だった。
大量募集、大量採用なので、普通の派遣登録のようなことはしなかった。

普通の派遣登録というのは、まずエントリーシートの記入をする(個人情報や使えるソフトや資格、職歴などの項目が主)。
OAスキルチェックをする(会社によっては一般常識や、漢字問題、計算問題などがあることも)。
面接をする(職歴の詳しいチェック、今後どんなふうに働きたいか、どういう希望があるかなど確認される)。

でも今回の場合は、一箇所に一定の時間内に全員が集められ、順番に簡易面接。
Web登録だけでは見た目の印象は分からないから、面接しているんだろうな、って感じ。
やっぱり「試験監督」だから、あまりビジネスパーソンらしくないのは困るのかな。

面接に行ったら「ぜひ、お仕事をしてもらいたい」と言われた。
「ついては、就業前に研修を受けていただくことになりますが、よろしいですか?」
え。
「研修は、この面接会場で別の日に行います。
○日~○日の10時~、13時~、15時~、18時~の回がありますが、ご都合はいかがですか?」

――でしたら、○日の15時で。

実際に仕事に行って、仲良くなった人と数人で、帰りにお茶を飲んだ。
「C社ってやり方がうまいんだよね。研修の話は絶対先に言わないの」
「私はいつもはC社からの派遣で、長期の図書館司書をしてるの。大学図書館だから土日休み。
どうしても人が足りないから日曜だけ出てくれって電話で言われて・・・・・・」
「私も、平日はC社の派遣で大学事務してる。それで電話がかかってきた」
平日の仕事を世話してもらってるから、断れないよねー、と彼女たちは言う。

で、仕方ない、やるか、と思って承諾する。
すると、「実は研修があります」そしてそれは時給が出ません、という話が出るという。

あたしなんか住んでるの××駅よ。この時給で1日6000円ちょっとで、交通費片道1100円でしょう?
1100円×2、それに研修の交通費を足したら、今日1日の給料2000円になっちゃう。
――その上、この人は平日働いているので、今日1日だけしか働かないのだ・・・・・・

はじめての派遣会社

さて、わたしの勤務形態は変則的になった。
そのため、隙間の日を仕事で埋めるべく、派遣という働き方を考えるようになった。

初めての仕事は『試験監督』、初めての派遣会社はC社(仮名)だった。

この仕事は通常の派遣単発より面倒が多かった。
でもそれは他の仕事をいくつかしてみてから分かったことで、このときは何も分からず素直な気持ちだった。

何が面倒だったかというと、『研修』。
派遣なので、まず『登録』に行かねばならない。
その交通費はもちろん自腹だし、時間もかかる。
この仕事は、その後でもう一度『研修』に行かなければならなかった。
『研修』は約2時間。長い時間ではないが、時給は出なかった。交通費も自腹。その日、他の仕事は入れられない。

正直、高い時給ではなかったので(ちょっと安めのアルバイト程度)、1つの仕事のためにこれらの出費をするのは辛いと思った。
期間も短いし、こちらから希望を出して、それをあちらが調整――希望した日に必ず出勤できるとは限らない。
――という条件だったので、4日間くらいの日数だった。

その時給で4日間とすると、まあだいたい2万5千円くらい。
毎日の交通費を差し引き、さらに研修時の交通費を差し引くと、2万2千円くらい。
研修の日は無給なので、その2時間分も考えると、時給はアルバイトより安くなる。750円以下。

お金を稼ぐのは大変だと思った。

初めての『研修』がそんなふうだったので、その後しばらく『研修』があると言われると警戒した。
しかしたいていの場合、研修にも時給が出ると、後に分かった・・・・・・

仕事ファイル01開始

1年目

01:試験監督 大学入試

変化

ここに来て、派遣業界は否応なく新しい波に呑まれようとしている。
そう――政策によって。法律の改正によって。行政の干渉によって。

それが良いことか悪いことか、それを論じるのはわたしの手に余ることだ。
社会や経済やその他のことについての知識も足りないし、またこのブログの目的でもない。

わたしに分かるのは、自分にとって嬉しいか困るかだけ。
でもそれは「良い」とか「悪い」とかの判断にはならないし・・・・・・。
わたし個人にとって困ることでも、社会全体のことを考えたら良いということだってある。
逆に、わたしにとっては有難いことでも、社会全体の発展から見たら悪いということだってある。

わたしが有難く、楽しく働いてきた「単発」の仕事はなくなってしまうかもしれない。
わたしは今でも「単発」の仕事を必要とする勤務形態を取っているから、そういう働き方ができなくなるのは経済的にも心理的にも辛い。

わたしはやむを得ずしていたわけではなく、自ら選んでこういう働き方をしてきた。
できれば今後もこういう働き方をしていきたい。
が、なくなってしまうものなら仕方がない。

また、本当になくなるものなのか、単発の需要は別の形で満たされていくのか、システムが変わっていくのか――
未来の予想も、まだつかない。
当然、これから先、単発派遣なしで自分がどうやって収入を安定させていったらいいかも、見当がつかない。

こういう時期に、ちょうど「派遣単発」の章にたどりついたのも、何かの縁なのかもしれない。

わたしは今後も、この章のページは増えていくと思っていた。
でもこれが最後――長い墓標になるのかもしれない。

単発仕事のつらいところ

わたしの場合、単発仕事のつらいところは、2つある。

1つは、仕事を探すのが大変なところ。

わたしの場合は、いつでもできるというわけではないので、なかなかちょうどよい仕事が見つからない。
登録している派遣会社のメールなどで「あ!これはいい!」というものがあっても、出遅れると決まってしまっている。
仕事情報サイトなどで見つけたら、登録していない会社の場合は登録に行かなければならない。
大昔は登録に行くと「交通費代わりに」と言って金券カードをくれたりしたが、今は自腹。
1時間半近くかけて登録して、結局「他の方に決まりました」と言われることも多い。

もう1つは、常に初めての職場であるところ。

通勤の時間が読めないので、最初のうちはだいぶ余裕を持って出る。
慣れてちょうどいい電車が分かる頃には、仕事は終わりだ。

やったことのない仕事で、覚えるために緊張感や集中力が必要だ。
だらだらと仕事することはできない。
覚えた頃には、仕事は終わりだ。

人間関係もゼロから。
初めて会う人たちばかり。
だから緊張するし、気を遣う。

この2つめの大変なところは、いいところともつながっているので文句は言えないのだが・・・・・・

単発の仕事のいいところ

わたしの場合、なんといっても単発のいいところは、職場ストレスに悩まないということだ。

同じ職場で長く働いていれば、いろいろなことがある。
嫌いな人だってできる。
嫌いな仕事もある。

でも単発なら、そういったストレスが少ない。

苦手な人がいたとしても、「一週間だけだし」と思うと、あまり気にならずにすむ。
そもそも許容範囲が広くなる。
ずっと一緒にいたら絶対嫌いになったと思う人でも、一、二週間だと思うと「まあ、いいか」と気楽。
そもそもよほどのことがないと「嫌い」とまで思わない。

苦手な仕事をやらされても、「一週間だけだし」と思うと、我慢しやすい。
面白いと思ってできたりする。
仕事のやり方が、どうも効率がよくないのではないかと思っても、「今だけだし」と気にならない。
そのせいで残業が増えても、「稼げるからいいか、10日間だしね」と思える。

ちょっと長く同じ職場で働いていると、必ず何か不満が出る。
最初は「いい職場だな、いい仕事だな」と思ったところでも、何かしら出る。
わたしの性格に何か問題があるのじゃないか、と落ち込むこともある。

単発の仕事は、常に「でも長く働くわけじゃないし」という万能薬がついてまわる。
不快指数30のストレスが、この万能薬のおかげで10になる。
もし「この会社でずっと働く」「できれば辞めずに長く働きたい」と思っていたら、30は50になる。

「こんなふうにいろいろな仕事を転々とするのは大変じゃない?」
と言われたことが何度もあった。
そのつど「単発だとストレスが少ないんです」と説明する。

するとたいていの人は、大きくうなずいて納得してくれるのだった・・・・・・

単発は景気に左右される

派遣というのは切り捨てられるものだから、景気に左右される。
その中でも単発の派遣はやはり、さらに景気に左右されるような気がする。

単発の派遣の仕事というのは、キャンペーン期間に集めた顧客データを入力する、とか、会社が合併したから2つの会社の書類を整理する、とか、イレギュラーな仕事が多い。
毎月月初の4日間だけ忙しいから、月4日だけ伝票整理の人手が欲しい、という会社もある。

そういう仕事は、もし会社に余裕がなければ、社員が本来の仕事の合間にしてもいいことだ。
または、キャンペーン自体が世の中が不景気だとないかも。

なので、単発の仕事は景気が悪くなると、ぐんと数が減るのである。

また、単発の派遣は不景気になるとすぐ時給が下がる。

あれ? この間まで同じようなデータ入力の仕事は時給1400円だったのに、1200円になってる。
1000円になってる。
え、夜間10時~朝5時までの勤務で時給が1000円だって!

――と、みるみる下がっていく。

逆もまたある。

景気良くなったんだなぁ、仕事の募集が増えたもんね。
と、派遣情報サイトを見て思う。
または派遣会社からのメールマガジンが増えて思う。

ニュースよりも先に、そう思う。
ニュースで不景気と言っていても実感できなかったり、景気が良いと言っていても実感できなかったり、することがある・・・・・・

派遣会社の福利厚生

わたしは派遣会社の福利厚生をあまり利用できない。
長期間働かないからだ。

登録しているだけの稼動していない、働いても年に数日くらい、なんて幽霊スタッフも多い。
そんなのにまで福利厚生を適用していては、会社は予算がいくらあってもたまらない。
利用に際しては、「継続勤務××ヶ月以上」とか「週○○時間以上勤務」とか、条件がついている。

だから利用することはほとんどないけれど、いろいろと充実している会社もある。
宿泊施設を割引で利用できる、とか。
飲食代が割引される店がある、とか。

そういうことは利用できないけれど、わたしでも利用できるものがある。
『研修』とか『セミナー』。

よくやっているのは、WordやExcelやPowerPointやAccessなど、パソコンソフトの研修。
内容を見ると、ものすごく難しいことはしていないみたい。
でも、実はあまり使ったことないんだ~、なんて人には便利だと思う。
無料のものもあるし、格安のものもあるし、提携スクールに割引価格で入校できるものもある。

ある派遣会社に、研修目的で登録したことがある。
高くて個人的には絶対買えないけど、これが使えたらな~と思う、DTPやWeb系のソフトの研修があったから。
こういう特殊なソフトって、なかなか勉強の機会がない。
パソコンスクールに通うと何十万もとられる。

こういう差別化をするためなのか、異色の研修もある。
アロマテラピー、モデルに学ぶウォーキング、華道、他、多彩。

わたしがあちこちの会社で受けるのは、ビジネスマナー系。
ビジネス文書や、電話応対。
相変わらず、事務職コンプレックスは抜けていないのである・・・・・・

仕事条件

仕事を探すに当たって、自分なりに条件を決めている。
その条件に合う仕事であれば、応募する、または引き受ける、ということにしている。

仕事内容:指定なし
勤務曜日:指定なし
残業の有無:指定なし
時給:指定なし
場所:指定なし
ただひとつの条件は、期間がわたしの空白期間となるべくピッタリ合うこと。

ただし、時給には注意点がある。

ある派遣会社で、登録時「特に時給の指定はありません」と言ったところ、指定なしにはできなかった。
---円以上、と指定しなくてはならない。
一番下は900円だったが「とりあえず1000円以上にしておきましょうか」と言われた。

そうしたら、本当に時給1000円の仕事の紹介ばかり来た。
仕事情報サイトなどで同じ派遣会社の同じ期間のもっと高額な仕事が出ているのに、来る紹介は安いものばかり。
時給が安いとなかなか人が集まらないので、「安くてもいい」と言った人には優先的に安い仕事ばかり紹介されるのだと実感した。

それで、設定を変えてみた。
その会社のサイト上で変更できるので、今度はちょっと高めに「1500円以上」にした。
そうしたら、それ以来、仕事は1つも紹介されていない。

場所は、「通勤時間---分まで」という指定方法なので、基本的に指定なし。
でも一応「往復交通費が1時間の時給以内」という規定を、自分の中に設けている。

なにしろ「期間が合うかどうか」という大条件があるので、他に条件をつけていては見つからないのである・・・・・・

派遣会社乱立の影響

派遣会社がとても多くなってきて、単発を繰り返すのは面倒になっていった。

扱う派遣会社の数が少なければ、「あ、いいな」と思う仕事があったらA社かB社かC社か――F社くらいまでだった。
いっそ全部に登録しても6社だ。
中には弱小派遣会社が扱う仕事もあったけれど、それは数が少ない。

大中小とりまぜて、さまざまな派遣会社があると――
「あ、いいな」A社か。
次の空白期間に「あ、この仕事いいな」H社か。
また次に「あ、これは」I社か。

たった1日の仕事のために、また登録に行かなくてはならない。
登録は面倒なのだ。
時間がかかるし(だいたい1時間半~2時間と言われることが多い)、交通費もかかる。

せっかく登録しても、また次の仕事があるかどうか分からないと思うと、やる気が萎える。
大きな会社なら次の仕事がまたあるかもしれないが・・・・・・。
とはいえ、乱立して競争が激しくなれば、大手が敗れることも多くなる。
弱小でも中堅でも仕事をとるわけで、するとまた次に「この仕事いい」と思ったら、また別の派遣会社だ!ということが多くなる。

「労力対効果」のバランスがとても悪くなって、単発で仕事を探していくことに限界を感じた・・・・・・

どの派遣会社もだいたい同じ:あくまでわたしの場合

単発をあれこれ始めた頃は、仕事に行くと一緒に働く人に必ず聞いていた。
「どの派遣会社から来たんですか?」
「他にも登録している派遣会社はありますか?」
「どこが一番いいですか?」

ある人は「やっぱり○○が一番いいよ」と言う。
別な人は「○○はダメだよね」と言う。

その会社がその人に合っているかどうかで、評価も変わってくる。

たとえば某有名派遣会社Aは、時給が高いと言われている。
だから収入が最優先事項の人は「A社がいい」と言う。
そのかわり、A社はビジネスライクなところがある。
B社は『営業』が親切で面倒見がいいと言われている。
だからそういうのが好きな人は「A社よりB社がいい」と言う。

大手はやっぱり仕事数を持っているし、小さいところは少なめ。
でも小さいところはスタッフも少ないので、仕事を得る確率は高いかもしれない。
大手はスタッフも多いので、経験や能力のある人に取られたり、先着順で取られたりして、仕事にありつけない。
でも仕事数が多いので、自分まで回ってくる可能性も高いかもしれないし・・・・・・

とまあ、完璧にすべて自分の望みどおりになることはないのである。

ただ、なぜかある派遣会社については悪く言う人が多かったのが不思議だった。
全然違う職場、全然違う派遣会社から来ている人、全然違う希望条件や状況なのに、Z社のことは良く言わない。
少なくとも10人は「あそこは良くない」と言っていたので、わたしはそこに登録したことはない。
登録したことも仕事をしたこともないので、真偽はさだかではない・・・・・・

どういう派遣会社がいいか:あくまでわたしの場合

自分の状況に合わせた派遣会社を選ぶのがいいな、とつくづく思う。
10社以上登録しているけれど、結局稼動しているのは1つ2つの会社だ。

いつでも仕事を探しているというわけではなく、この辺仕事がないな、というときに探すわたし。
「何か仕事ありますか?」と電話をしていた。
電話をしていた頃は、あまり大きすぎないところがいいと思ったこともあった。

大きい派遣会社は、東京だけでも支社がたくさんある。
新宿支社、渋谷支社、池袋支社――
どこに電話したらいいか分からなくなる。

新宿支社に電話をしたら「今はないですね~」と言われた。
でも渋谷支社に聞いたら「こういうのがありますよ」と言われたかもしれないのだ。

だから東京には1つしかないくらいのほうが、電話するには適している。
すべての情報が1箇所にあるわけだから、そこに電話すれば全部分かるわけだ。

しかしあまり小さすぎると、受注している仕事案件そのものが少ないことがある。
いくら1箇所に集まっていても、もともと案件が2コや3コしかないのでは、話にならない。
バランスが大切である。

大きな派遣会社でも、単発の仕事は「単発センター」みたいなところが一括して采配をしているところもある。
そういうところは仕事数も多いし、1箇所に統一されているし、とても有難い。

それほど大きくないところを狙うなら、子会社系がいいかな、と個人的には思っている。
電話会社や鉄道会社や銀行など、大手企業の系列派遣会社なら、親企業やグループ企業の案件を扱うので安定して仕事数が多い。

でもこれは、09年時点でわたしが考えていたことである・・・・・・

単発派遣を断続的に続けていくには

ずっと派遣の単発をしている人は、その派遣会社とのつながりができていく。
営業担当は覚えていて、「あ、またあの人に頼もう」と思ったりする。
そうなればしめたもので、公募される前に連絡が来るかもしれない。

でもわたしのように断続的にやっている者は、そのときつながりができても切れてしまう。
次に「またこの期間で仕事があるんですけど」と言われても「あー、×日と×日はダメなんです」と答えるしかなかったりする。
そうこうしているうちに、忘れられてしまう。

だからわたしは待っていないで、こちらから電話する。
「いついつからいついつまでの期間のお仕事はありますか?」

そうすると、またつながりができるのだ。
――でもまた切れるから、また仕事が欲しくなったら電話しなきゃいけないけど。

単発の仕事の募集を、登録者にメールで送ってくれるのでパソナは便利である(09年現在)。
「この期間ならできる」と思ったら返信すればいいので、面倒がない。
他にもこういうサービスをしている派遣会社があったら登録したいと思うが、よく分からない。

Web上で自分で検索して、いい仕事があったら応募することができる派遣会社もある。

自社サイトに仕事情報のページがあったり、仕事情報サイトを作っている派遣会社は多い。
ないほうが少ない。
でも、会社によっては更新が間遠なところもあるので、注意が必要。
とっくに決まった仕事が掲載されたまま、ということもある。

派遣で単発を続けていくには、自分側の労力を惜しめないと思う・・・・・・

複数の仕事を並行するには

PC講師の仕事をしながら、派遣の単発仕事をする。
依頼があれば、別に所属しているパソコンスクールの仕事もする。
「仕事があるときは依頼するから、また来てね」と言ってくれる会社ができて、並行して2つの仕事を抱えながら、さらに空白を埋める単発を探したこともある。

そうして複数かけもちする生活を続けてきて、思うこと。
「自分でルールを決めないと、うまくやっていけない」
やっていける人もいるだろうけど、わたしは無理のようだ。

わたしが決めたルールは2つ。

第一のルール:優先順位を決める
 第一の仕事は年間契約をしているPC講師だ。
 その仕事の予定をまず確認して、空いている期間は他の仕事を探す。
 いいな、と思う仕事があっても、第一の仕事の予定が入っていたらそれを優先。

自分の中で、1番、2番、3番・・・と何を優先させるか、決めておかないと混乱してしまう。
そして大切にすべき職場をおろそかにして、そこでの評価を下げることになりかねない。

第二のルール:先に決まったものを優先する
 仕事を決めたら、後からいい仕事が見つかっても、先に決まった仕事を全うする。
 たとえ後から、優先順位1番の職場から依頼を受けても、既に受けている仕事があれば断る。
 あ~、こっちの仕事のほうが条件良かったな~、と思うものがあっても諦める。

自分の中で「この仕事が一番メイン、二番目はこれ・・・」と決めていたとしても、引き受けてしまった仕事があるなら、それを全うするのが社会人としてのルールかな、と思うから。

人によってルールの中身は違うだろうけど、並行して仕事をする人はそれぞれのルールを持ってるものなんじゃないかな・・・・・・

派遣の単発

断続的に連続数日~2週間ほど拘束される、新しい仕事。
収入のために別な仕事を探さなくてはならないが、どうしたらいいだろう?

ずっとアルバイトやパートとして働いてきたので、まず考えたのはそういう短時間勤務だった。
しかしこれは除外した。
2週間か3週間働いたら、次の2週間はお休みで、またその後の2週間は出勤して――なんて仕事はない。

重ならない時間に働くことも考えた。
しかしそれでは、仕事のない日は夕方から出勤することになり、そういうのは長続きしないと思った。
それができる人もいるけれど、わたしには向かない働き方だ。

そこで「単発」の仕事を探すことにした。
別に派遣にこだわってはいなかったが、結果的に派遣に落ち着いた。

単発のアルバイトというのもあるが、これは効率が悪かった。
「費用対効果」という言葉があるけれど、「労力対効果」がどうもいまひとつ。
1回きりならそれでもいい。
でも、断続的にいつでも仕事を探しているという状態のわたしには、1回の仕事に「探す、電話する、面接する、行く」の手間をかけるのは効率が悪い。

派遣会社に登録して「単発希望」と伝えておけば、条件に合う仕事があったとき向こうから連絡してくれる。
登録だけはしたことがある派遣会社――。
いよいよ実際に働く日が来たようだ・・・・・・

わたしを取り巻く新しい状況

会計事務所を辞めたわたしは、風来坊のような気持ちになっていた。
根なし草――どこにも所属していない気持ちだ。

それでも辞めて2ヶ月ほどは、新しい仕事が忙しく、気がまぎれた。

さて、その後である。

最初の計画では、「のんびり働くつもり」だった。
やりたいと思っていたこと、勉強したいと思っていたことを手がけるチャンス。

新しい仕事は、10日連続で仕事をすると、次の仕事まで間が空く、というものだった。
だいたい3ヶ月に2回くらいの計算になる。
しかし時給が高くなったので、会計事務所のときよりちょっと少ないかな、くらいには貰える予定だった。

節約して暮らしながら、空いた時間でいろいろなことをしたい、と思っていたけれど、やっぱり収入がなさすぎた。

よく「結婚してるんだから、旦那さんが稼いでくれるでしょ」と言われることがあるが、それは事情によりけりだと思う。
旦那さんの収入の額によっては、奥さんの収入が絶対必要になることもある。
子供や祖父母など、家族構成によっては、旦那さんの収入だけではまかなえないこともある。
奥さんが稼いで、旦那さんが家事や育児をする家庭もある。

わたしの場合、ある一定の額以上の収入がないと、家計がたちゆかない。
どうしても、別に収入を得る必要があった・・・・・・

お仕事ファイル00開始

00:派遣単発について

単発派遣シリーズ INDEX

~「単発派遣」カテゴリはいくつもの職場の記録ですので、
INDEXを作成しておきます~
※それぞれの仕事についての記事の1つめにリンクしています。


00:派遣単発について
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-646.html

01:試験監督 大学入試
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-660.html

02:庶務 証券関係
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-678.html

03:大学事務 大学オフィス
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-693.html

04:データ入力 広告関係
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-746.html

05:ユーザーサポート 省庁
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-776.html

06:庶務 証券関係
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-810.html

07:経理事務 チェーンショップ
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-816.html

08:ユーザーサポート 医療システム
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-833.html

09:ファイリング 協会
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-882.html

10:軽作業 カード事業関係
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-890.html

11:封筒開封 特殊会社
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-869.html

12:庶務 保険会社
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-898.html

13:データ入力 ジュエリー販売
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-909.html

14:データ入力 クリニック
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-914.html

15:ファイリング 人事部
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-921.html

16:データ入力 カード事業
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-937.html

17:テスト作業 携帯新機種
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-957.html

18:電話受付 調査会社
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-977.html

19:パソコン操作 料理教室
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-984.html

20:ファイリング 支社合併のため
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-989.html

21:ユーザーサポート 医療システム
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-1000.html

Open-派遣単発時代-

--派遣単発の仕事記録です--

会計事務所を辞めて、OAインストラクターと呼ばれる仕事に就きました。
この仕事は好きです。
でも毎日は仕事がないので、空いている日に派遣の単発の仕事をしています。

――これを書いている今の時点では、まだしています。

いろいろな職場を見て、いろいろな仕事を体験できた数年間でした。
刺激を受けることもでき、楽しかったと思っています。

また、こういった仕事形態があったからこそ、わたしの収入は安定しました。
もし派遣単発の仕事がなかったら、好きな仕事のほうも続けられなかったかもしれません。

OAインストラクターのほうは現在進行形でもあり、どうまとめていいか考えが浮かびません。
まずは、メインの仕事の合間を彩った、万華鏡のような派遣単発時代を記録してみたいと思います。

これまで見てくださった方、これから見てくださる方、どうかおつきあいくださいますように――。

変わり目の年:等身大の夢

誕生日が10日しか違わない人と知り合いました。
仕事で知り合った人なので仕事上のつきあいでしたが、ある日二人でお酒を飲みに行きました。

いろいろなことを話しましたが、ちょうど同じことを感じていたことが分かって、それがとても印象に残っています。

たとえば、わたしもちょうど体調の変化を感じていました。
婦人科系の変化です。
単なる体調の変化であれば、これまでにも年を取ったと感じるごとにありました。
でもこういったことはなかったのです。

今まで婦人科系のトラブルなく過ごしていただけに、そういった関連のことで不安や変化があるということに違和感がありました。
それを自覚したとき、わたしは「変わり目の年になったんだなぁ」と実感したのです。

彼女も同じことを言っていました。
今までそういうこととは無縁に生きてきた、しかしここに来て体調に変化があった、心配なので生まれて初めて婦人科に行った。
とても共感しました。

やっぱり同じようなことを皆感じているんだなぁ、と思いました。

それから彼女が言いました。
「それから、最近自分が変わったということが、もうひとつ。夢が小さくなった、というか。
若い頃みたいに大きな夢をみなくなりましたね。というか、夢がなくなった」

まったく同感です。

「若い」ということはすごいことです。
自然に自分に自信があり、自然に大きな夢を見ます。
どんなものにでもなれる可能性があります。

インターネットで偶然知った若い男の子のブログを見ていると、「自分は35歳までに会社でこのくらいの地位にいたい」と夢を語っています。
それでも彼は、社会人になって夢が等身大になったほうなのです。
学生の頃は、20代のうちに起業して大金持ちの社長になるか、または優秀社員として年収一千万くらい得たいと思っていたのですから。

可能性の未来が少なくなるにつれて、わたしの夢は身近なもの、等身大のものになってきました。

今、他の人と競合している案件、わたしが担当できるといいな、とか。
職場で努力して、「よくやってくれる」くらいには認められたいな、とか。
趣味で始めたことが、このくらいできるといいな、とか。
――たとえばハーモニカだったらこの曲を吹けたらいいとか、外国語だったら簡単な日常会話ができたらな、とか。

夢が小さくなった・・・・・・この言葉は、とても心に響きました。
わたしもちょうどそう考えていたところだったの――と共感しあいました。

変わり目なのだなぁ、と感じます。

変わり目の年:同じセリフ

まるで昔の自分を見ているよう――、そんなときがあるようになりました。

かつて10年前には自分も言っていたセリフ。
それを今、10歳年下の人から聞かされます。

わたしが10年前にそれを言ったとき、年上の人から言われたセリフ。
それを今、自分が10歳年下の人に言っています。

「私の髪ってボリュームが多くて困るんです。まとまらないんですよ」
――そういえばわたしもそう言っていた。でもここ数年、急にまとまるようになった。

「でも私の髪は本当に多いんですよ。それに太いし。美容院でも多いですねって言われるんです」
――今のわたしからは想像もつかないかもしれないが、わたしもかつてはそう言っていたのだ。

でも、年をとったら髪は落ち着く。
一本一本にハリとコシがなくなるので、たとえ本数が同じでもぺったりと薄く見える。

そう言ったところで、「私の髪は本当に頑固でまとまりがなくて困っているので、ちょっとくらいコシがなくなってほしい」と言われて終わりでしょう。
でも本当にその日はやってくるのです。

「でもいつかはやってくるのよ」と言われても信じられない――そういうものです。
結局、わたしだってそうだったのです。

わたしより数年先を行っている人に「最近は髪がぺちゃんこになってきて」と言うと、ここでは大共感を呼びます。
「そうそう! 私も昔は髪が分厚くて分厚くて、もうホンットにまとまらなくて困ったけど、今はまとまっちゃうのよ」
「いつのまにかなっちゃうのよねー。髪一本一本が細くなってさー」

「年をとったら肉が落ちにくくなった」というのもよく聞きます。
昔は風邪をひいて2,3日食べられなかったら痩せたものだけど、今では全然変わらないわー、なんて。

わたしより数年先を行く人はそれを、努力しないことの言い訳だと思っていたそうです。
若い頃にそういうセリフを聞くと、そんなわけない、年をとったことを言い訳にしているだけだ、と思ったそうです。

でも自分がその年になってみると、本当に落ちない。
ああ、本当だったんだ、と思ったといいます。

こういったことは話しても通じません。
もし「私も昔は髪がものすごく太くて多かったけど、こうなった」と言ったとしても、「でも私のは半端じゃないんです」と言われるだけ。
そのときにならないと分からないものなのです。
自分もそうでしたし。

だからわたしは「そうなの~」と流すことにしています。

変わり目の年:年齢差

「年をとった」ということは、いろいろなときに実感されます。

26歳になれば、「10代の頃はあんなだったのに、今では――」「20代前半まではこうだったのに――」と感じます。
37歳になれば、「10代20代とは違うのよね」「30代前半まではこうだったけど――」なんて思います。

25歳の人が「もう私も年だから――お肌がこんなで、体調がこんなで」と言ったとします。

20歳の人は「そうなんだ、私はまだ全然分からないけれど、あと5年もしたらそうなるのかしら?」と思います。
口ではこう言っておきます。「えー、全然そんなふうに見えないですよ~!」

38歳の人は「何を言ってるのよ、25歳で年とったなんて。肌だって何だって、全然そんな苦労ないわよ」と思います。
口でもこう言います。「何言ってるのよ。まだ全然若いじゃないの!」

でも25歳は心から「以前と比べて年をとった」と感じています。
それは聞き手と比較しているわけではないので、真実なのです。
38歳の聞き手の肌と比べたら、25歳の肌はまだまだハリがあります。髪もツヤツヤです。
でも、25歳の彼女自身の5年前と比べたら、疲れが出やすくなっていたりするのです。

そして38歳が感じる「まだまだ若い」というのもまた、本当のことです。
いくら本人が「自分の昔と比べて、年をとったものだ」と感じていても、彼女が中高年でないことは間違いないのです。

さて。
「25歳」なら世間一般から見ても、まだ若いほうです。
10代の若者から見たら「すごくお姉さん」かもしれませんが。

でも「35歳」となると、「絶対的に若い」とは言えません。
あくまでも相対評価――「50代の私よりずっと」若い、「40代の私よりまだまだ」若い、というだけのことです。

それなのになんとたくさん、「若い」と言われることか!

「もう決して若くはないので、だんだん昔みたいな無理がきかなくなってきました」
「何を言ってるのよ! まだ37歳じゃないの! 若いわよ!」
――いえ、決して「若い」とは言えません。そりゃ、52歳のあなたよりは若いかもしれませんが。
それをもって「私はまだ若いんだわ! 毎日徹夜しても大丈夫!」と思うわけにはいきません。

「だんだん肌がたるんできて、シミもずいぶん増えましたよ」
「そんなことないわよ! まだ38歳じゃない! 私と比べてみなさいよ。肌なんてまだプリプリじゃない!」
――だから、あなたと比べたらそうかもしれませんが、決してそうではないんですって。
それを根拠に「まだまだ私もプリプリのお肌! 29歳のあの子にも充分対抗できるわ!」と勘違いするわけにはいきません。

でも――自分もやっぱりやってしまうんですよね。
「もう、私も若くないですよ~。なんか化粧のノリも悪くなってるし、流行の服が似合わなくもなってきてるし」
なんて言う29歳に、「そんなことないわよ! まだ全然若いわよ!」と言ってしまう。

気をつけようと思っているんですけどね。
ついやってしまうのです。

一方で、やっぱり年上の方からは「まだ若い!」と力説され、反発しているというのに。

Close-会計事務所-

--会計事務所はここまでです--

ずっとこの職でやっていこう、と思っていたのに、割とすぐ終わりはやってきました。
辞めるときには次の仕事を既に始めていましたので、寂しさは忙しさに紛れてしまいました。

ただ、安定した職を離れるというのは、腰の重いわたしには恐ろしい決断でした。

辞めて良かったか悪かったか、分かりません。
ああ、あのまま経理の仕事を続けていたら――としみじみ思う日も来るかもしれません。

でももう取り戻せない道です。
まだ今より若かったあの頃ならともかく、この年で未経験同然のわたしを雇ってくれる経理職は、もうないでしょう。

短く異質で濃厚な10ヶ月でした。

おつきあいいただき、ありがとうございました。
いくつか休憩記事をはさんで、次に進みたいと思います。

どうぞ次の章も、このカフェにお寄りくださいますように――。

あとがき

たった10ヶ月しかいなくて、仕事もきちんと覚えていなくて、ここで働いたことは何か意味があったのかな?
――でもやっぱり、大きな意味があったと思います。

『経理』と考えたら、たとえ少しでも知識があるほうが良い、というくらいかもしれません。
この腕で、今さら会計事務所や会社の経理職になれるとは思えません。
でも少しでも知っていると、いろいろ役に立つとは思います。

事務職を経験しました、と言えるようになったことは大きかったです。
派遣で仕事をしようとすると、資格や学校・スクールでの勉強より、経験を重視されるからです。
事務職の経験がなかったため、販売などの仕事しかありませんよ、と言われていました。
しかし、もう違う――

『経験』というのは、中身のチェックはされないのだと分かりました。
小さい事務所で、大きな企業のような電話の受け方をしていたわけではないし、大手企業のような事務でもありませんでした。
でもいいみたいです。
重要なのは、「経験がある」ということだけ。

パートの経験はあまり評価されませんが、「会計事務所」と言うと評価の対象になるとも感じました。
やはり「経理なら何でもいい」ではなく「会計事務所」にこだわって良かった、と思いました。

そして、パートであったことにも、今となっては感謝しています。
パートだったからこそ、夜、前のクリーニング店にバイトに行くことができました。
その話をしたからこそ、今につながる仕事を紹介されたのです。

偶然の出会いに感謝すると共に、O島先生にも感謝しています。
未熟なわたしを温かく迎えて、見守ってくださった事務所の方々に感謝しています。
それから、電話番号を間違えて記載した誰かにも、感謝です――

退職の月

10月いっぱいでO島会計事務所を退職することになった。

前にも書いたが、12月の給与計算を経験していないことは残念なことだ。
給与計算時期の単発の仕事というのはたくさんあるからだ。
でも、仕方ない。

1年もいなかった職場だし、退職するに当たっても、特に何かがあったわけではない。
「もしすぐに人が見つからなかったら、手伝いに来る」という話をして辞めたためもある。
結局、問題なく次の人が見つかったので、行くことはなかったが。

せっかく未経験のわたしを雇って教えてくださったのに、申し訳なかった。
最初のうちは淀んだ沼のように感じた職場だったが、のんびりした空気もなじめば楽だった。
ずっと無風の沼のような気がしていたが、それはそれでいいものなのかもしれない。

いろいろなことを勉強することができて、感謝している。
たとえわずかであっても、経理の知識があるのはいいことだ。
また、ずっと年上の方が多い職場だったので、可愛がっていただいた。

キャリアのことを考えても、ここで働けたのは重要なことだった。
派遣で働くには絶対に「経験」が必要だ。
事務職の経験があります、と言えるようになったおかげで、選択の幅は一挙に広がった。

わたしの前任者の人もE田さんに手ひどく言われていたし、わたしも辞めたらいろいろ言われるのだろうと思った。
I澤さんは「辞めたらいいこと言わないのよ。誰のこともそうよ」と言っていた。そうだろうと思う。
きっと今頃、「あの人、何もできなかったよね」とか「午後になるといつも眠そうだった」とか笑い話にされてるかも。

ときどきそう思った・・・・・・

辞意表明

「他の仕事をしたいので」とはさすがに言えない。
そこで「主人の都合」と言うことにした。

この職場は、とってもはっきり別れていた職場だった。
『男性』と『女性』。『社員』と『パート』。『お掃除する人』と『しない人』。『お茶くみする人』と『しない人』。
こういうふうに男女差がある場合、&上司が男性の場合、「主人」と「子供」は黄金の言い訳である。

上司が女性のときよりうまくいく。
「主人の仕事の関係で、手伝ってくれと言われた」で通した。

O島先生はとても残念がってくれた。
なぜかというと、また募集費をかけるのは嫌だからだ、とE田さんは言った。

I澤さんは本当に残念がってくれた。
実はI澤さんも辞めるつもりでいて、来年の4月に退職するとこっそり教えてくれていた。
「あなた、先に辞めないでよ」と言われていたのに、降ってわいた話だった。

午前中だけの仕事とはいえ、12月には給与計算などもあり忙しい。
10日も午後から勤務するというわけにはいかない。
先生は、両方は無理だから残るように、と言ってくれた。

でも――どうしてもやってみたかった。
11月にかつて通った職業訓練コースで教えるために休まなくてはならないが、どうしよう・・・・・・
と思っていたが、悩む必要もなくなった。

お世話になったO島事務所には、今でも、年賀状だけは出す・・・・・・
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