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ある秋の一連の日記 05:翌月

今日と明日はスキルアップ研修。
先月の続き。

参加者はマルファン症候群のUさん。
聴覚障害のVさん、Wさん。

それに――特別参加のXさん。聴覚障害。でもVさん・Wさんと比べて、若者。
Xさんは前半の3日間には参加していなかった。この後半の2日間だけ、キーボードタイピングをマスターしにやってきている。
増えたのはつい昨日くらいのこと。急にXさんの受講が決まり、「後半からだけどキーボードタイピングに来て、その後のExcel基礎と応用にも来ます」と言われた。

始まってみると、案の定、VさんとWさんは指位置をだいぶ忘れていた。
Vさんは気を抜くとすぐ崩れてしまっていたけれど、Wさんは完璧にできるようになっていただけに、もったいない。

Uさんはもともと覚えていないから、同じ。

新しく来たXさんは、入力はなかなか早い。
でも自己流なのだそうだ。

会社が言うには、「彼はできると言っているけれど、うちのレベルにまで達していない」とのこと。
会社名を聞いたら、勝手なイメージだけど、「うわー、そうなんだ。なんか厳しい業界そうだもんね」と思った。
単発派遣でちょっとだけそういう業界の会社に行ったけど、スパルタな雰囲気を感じたっけ。

とにかくXさんはパソコン操作なんでできるのであって、タイピングをしに来ているのだから、それをしてもらった。
Uさんももタイピングのみ。

VさんとWさんには、パソコン入門の一環として、インターネットを講習しなければならない。
これは「自習形式で」とはいかないから、一緒に行なう。

この日、帰りがけにXさんに大変なことを言われた。
「会社でしている仕事で相談したいことがある」

印刷した紙を持参していた。
それには先輩から聞いたことが書かれていた。セルに矢印を引いて、「***関数と***関数が入っている」「***の計算をしている」など。

テキストで使うファイルと違って、会社のExcelで作られたシステムは大きいし複雑だ。
今はわたしも経験を積んだし、知識も増え、いろいろなものも見て、四苦八苦の質問も何度か乗り越えてきた。Xさんに言われてもそれほど動じなかったろう。
でも当時はまだ中間地点。わたしのスタート地点はかなりレベルが低かったことを考えると、この時点でもまだまだだった。

やたらと大きな表だというだけで、うぇ~、無理!

この少し前に、Oさんという人が来た「ゆっくり進めるExcel」のスキルアップ研修をしていた。
「6年目」の「特別なスキルアップ研修」に出てきた高次脳機能障害の人だ。
Excelを学習してもらうというより、ジョブコーチ的な内容が求められたスキルアップ研修だった。
ジョブコーチとは、障害のある人と一緒に仕事をしたり、定期的に訪問したりして、企業と障害者の橋渡しとなる人だ。場合によると、一定期間担当の障害者と2人で会社に行き、仕事をして、仕事内容を理解した上で、障害に合わせたやり方を考える。

Oさんに仕事の内容を説明されたとき、分かったような分からないような、若干の混乱状態だった。

その前にも、聴覚障害の人が来て、「こういうことを仕事でやりたいのだが、どういうふうにシステムを作ったらいいだろう」と質問されて困ったことがある。
これは確かAccessで、Access能力的にも困ったのだが、それ以前に仕事内容の説明が分かったような分からないような――そういう問題点もあった。

わたしは頭が悪いようだ。すぐに論理的に理解できない。
それとも、きちんとした正社員としての事務職経験とかがなく、手がかり足がかりがないということだろうか。
仕事の内容を説明されても、今ひとつつかめない。何度説明されても、なんだかあやふや。

だからこういう個別対応は苦手だ。
これは今も変わらない。説明されて、「こういうことですか?」「こういうふうになっている?」と何度も確認していくのだが、「私の説明が悪くて申し訳ない」と謝られたりする始末。
だって、自分でやったこともない仕事だもの。ほかの先生たちって、どうやってこういうことを理解しているんだろう?

Xさんには「今日はもう終わりの時間だから、では明日見せてください」と伝えた。
でも明日でも答えられないと思う・・・・・・



●8年目:いろんな出会い
Chapter 4 どこかの誰かのストーリー



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