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ある秋の一連の日記 10:Access基礎

Excel応用も終わって、Xさんは仕事に立ち向かうため、スクールを去って行った。

最後の日、Xさんはかなり不安そうで、「今日で最後だが、もし今後仕事で分からないところがあったときは、どうしたらいいか?」と聞く。
たいていの場合、「花咲さんに質問をメールしてくれたら、できる限り答えますよ」というようなことを言う。
「あ、そうですか。よかった」と言いながら、ほとんどの人はメールしてこない。

このときは一緒に花咲さんがいたので、花咲さんが答えていた。
「分からないことがあったら、先輩でも上司の人でも、つかまえて教えてくださいって。それも社会人ですよ」
「そう、それは仕事だからみんな忙しい。でも聞かないと仕方ないときもあるでしょ。様子を見て、自分の状況も考えて、それで質問するの」
「大丈夫。Xさん、できる人なんだから。心配になってるだけで、ちゃんとできる」

いつもなら花咲さん自身も、「じゃ、そういうときは私にメールください。そうしたら私から先生に聞きますから。そして私から返信します」と言ったりするのに。

Xさんはたぶん、厳しい風土の会社にいたと思うから、ちょっと可哀想ではあった。
その後も長く仕事を続けて、すっかり堂々とした社会人になったろうか。

さて、Xさんを送り出して、次はAccess基礎のスキルアップ研修が始まった。

また電動車椅子のYさんが来た。
今度もわたしはYさんにかなりつきそっていた。

Accessはこの頃2日間と日数が短くて、サクサクと進めば余裕で練習問題などもできるが、テキストが終わらない人もいる。
(その後、1日増えて、ちょうどよくなった。)

使っていたAccess基礎のテキストは、だいたい2日間の講習で終わるものだ。
でもそれは、講師が説明しながら進めていくタイプの講習会なら、ということだ。
自分でテキストを見ながらやっていくと、人によってはちょっとギリギリになるか、終わらなくなる。

Yさんはやる気がある人なので、きっとテキストが終わらなかったらがっかりするだろう。
2日で終えてもらうために、わたしはかなり口出ししてしまった。

Yさんの感想は、「Accessはやっぱり難しいですね。でも使えるようになりたいですね」

Yさんは眉がビシッとした、なかなかのハンサムボーイであった。
そのせいもあってか、なおさらやる気があふれていて、意志も強い人のように感じられた。

彼は実際に、とても意志が強い人だった。
でもそれはまたいつか、ゆっくりと語ろう。

もしかしたらもっと練習したかったり、「こういうことか!」という理解につながらなくて、Yさんは不本意だったかもしれない。
だが、とにかくなんとかAccess基礎を終えたのだった・・・・・・



●8年目:いろんな出会い
Chapter 4 どこかの誰かのストーリー



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