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Yさん 13:必要な装具

以前、見学した話の中で、「義肢・装具・座位保持装置製作をめぐる価格と製作費用のはなし」というパネルのことを語ったことがある。

こちら↓
http://koori2.blog18.fc2.com/blog-entry-2593.html

文章の長い話で、正確なところはそのまま読んでいただいたほうがよいと思う。
とはいえ、軽くまとめも載せておかないと、上の記事を読んでいない人にとっては何のことやら?

もう一度お断りしておくと、わたしのまとめがうまくいっているかどうか、心もとない。正しくはパネルを引用した記事でどうぞ。

・義肢、装具、座位保持装置を総称して、以下「義肢等」とする。義肢等は制度によって、どの部分にどういう種類のものを使用するかによって、細かく価格が定められている。
・ところが、価格は昔の実態調査に基づいて決められていたりする。20年も経てば、実態は変わる。昔の実態調査に基づく製作費用の想定は、実際にかかる費用と差ができてしまうかもしれない。
・近年、義肢等製作事業者の採算が厳しくなっている、という声が聞かれる。採算が厳しくなれば、質の良い義肢等を安定供給されなくなり、義肢等利用者にとっても困ったことである。

それから具体的に、素材費、その他費用、人件費について考察されている。これについてはここでは省く。

ここから先はわたしの感想になるけれど、この記事内では「義肢等」という言葉を使い続けることにする。

まず第一に、義肢や装具を作る仕事をいている人たちのお給料の話が出てくるので、興味を持った。
やはり、わたしも労働者。お給料の話は気になるところ。

前にも少し書いたことがあったが、友達がある日突然、それまでの仕事に疲れ、「ものづくり」をしたいと言って、義肢装具製作の勉強をしたことがあった。
仕事を辞め、義肢装具製作の訓練に通い始めた。

最初の頃は、ひとつひとつの技術を教えてもらい、練習し、会得することに夢中だった。本人は自分の不器用さに落ち込んでばかりいたけれど。
やがて就職を考える時期がくる。その頃には知り合いも増え、先輩との懇談会などもあったりして、技術以外のいろいろな情報も得るようになる。

友達は「義肢装具の仕事って、給料安いらしいんだよね」と言っていた。
また友達が通っていたのは、半年だったか1年だったかの訓練コースだった。「正式な義肢装具士は国の資格だからさ、大変なんだって。私が通ってるのはそういうのじゃないからさぁ。それなのに私、不器用だから授業についていけないんだよね」

友達は「そんな国の資格をとるような学校、無理」と思っている。
それほど高い技術を頑張って習得して、労働に見合わないお給料だったら―― 耐え難い話だわ、と思いながら、実際のところはどうなのかと熟読。
・・・・・・読んだ結果は、仕事内容もよく知らないし、これが高いのか安いのか、ちょっと分からなかったけれど。

このパネルは、Yさんの記憶もよみがえらせた。

強い意志で自立を目指し、食べ歩きが好きだと言うYさん。
段差があったりして行けない店も多いと言いながら、一人カラオケだって行ってしまうYさん。
好きなアイドルの握手会や舞台に一人で行くYさん。
舞台を見るときは、車椅子のままで見るので、好きな位置から見ることはできず、場所が決められてしまうけれど、「**ちゃん、めっちゃかわいい」と楽しんでいる。

Yさんが自立のために仕事をするにも、休日に出かけるにも大切な電動車椅子。
ちょうどスキルアップ研修に来たとき、「調子が悪くて、直さないといけないんですよ」と言っていた。

でも「費用の問題があって、自分の希望通りには変えられないんですよ」というようなことも。

法律上の問題で、費用補助の対象となる修理や回数が決まっていて、補助を受けられないととても高いから、自分としては便利なものに買い換えたいと思っていても無理だという。

そういえばずっと後になって出会った人、生まれつきではなく長い病院生活の末に車椅子に。でも元気になって本当によかった。仕事復帰を目指してスキルアップ研修にやってきた。
仕事に復帰するためには、自力で通えないといけないので、運転免許(障害者の)を取ることにした。車も買う予定。
しかし車の乗り降りは、今の車椅子では無理。重すぎて、車に乗り移ったあと、自力で車内に格納できない。
早くどんどん運転して慣れたいが、補助の関係で新しい軽い車椅子が買えないと言っていた。

法律って、いったん決まるとなかなか時代に即して変えるのは難しいみたいだし、がんじがらめになってしまうとひずみが生じるなと思った。
このとき見たパネルは、そういうことを扱っていたので、関心を惹いたのだった。

Yさんが自由にやりたいことができるような、Yさんたちのためになる制度が常に整備されているのが理想だろうけどね・・・・・・



●8年目:いろんな出会い
Chapter 4 どこかの誰かのストーリー



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