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ある意味、代理教師

好きだったドラマを見返していた。

メインキャラの教師が悪性の風邪みたいなものに感染して、家で寝込んでいる。
その間に、彼の授業とクラブ顧問を代理教師が担当する。

代理教師の心の声「私は生徒のしたいこと、希望を聞き入れる。短い期間だけど楽しんでもらいたいの」。

クラブでは「もっと新しい歌を歌いたい」という生徒に迎合して、「歌えばいいじゃない?」
「こういうことをしたい」「なぜいけないの? やりましょう!」
「こうしようよ」「いいわね!」

だから生徒たちにとても好かれる。

授業も工夫して楽しくしている。熱意がないわけじゃない。
外国語の授業なら、退屈な文章じゃなくて、面白い例文を出す。
歴史の授業なら、その時代の人に変装して面白おかしく語ってみせる。
「外国語は楽しいわよ!」「歴史は楽しいわよ!」

クラブでは前からの教師より代理教師のほうがいいと思う生徒も増えてきた。

そのことを知って、完全に体調が戻ってはいないが、前からの教師がやってくる。
ちょうど代理教師は、練習室の壁を素敵な色に塗り替えている最中だった。

前からの教師は言う。
「代理教師は壁の塗り替えも選曲も好きなようにできる。責任を負わないからだ」

代理教師は「私も前はあなたのような教師だったわ」と言う。
生徒に殴られる事件があってから、長く居つかず、根無し草のように仕事をしているのだった。
だけどそれが合っている、楽しんでいるような人。
誰とでもうまくやっていけるのだ。

――見ていて思った。これは自分だということ。

わたしは短い期間しか受講者さんとつきあわない。
相手の嫌な面も見ないし、こちらの嫌な面を見せるほど長くもない。
わたしはできるだけ楽しく過ごしてもらいたい。

わたしは責任を負わない立場ともいえる。
特にPCプラクティスは、ずっと1年間つきあっていくスタッフさんたちが責任を負うのであって、わたしたちではない。

スキルアップ研修は、ある程度結果を挙げたいと思うけれど、ずっとつきあっていくわけではない。数日もすれば会社に戻る人たちだ。

スタッフさんたちとつきあうにも、わたしはスクールという組織に属する人間ではない。
仕事内容もそれほど関わっていない。
指示されたり、もっとこうしたほうがいいと意見を言われたりもしない。そこまで期待されていない。
毎日は行かないし、組織の階級に組み込まれているのでもなく、外側に立ってる。
だからわたしはいつもいい人でいられる。

ああだこうだと理屈を言っても、結局のところ「私は責任を負わない」ってことなのかな。
あまり嫌われない――と思っているのだけれど、それというのも短い期間だというだけでなく、責任を持って嫌われてもいいから指導しようとしないからかな。
・・・・・・指導するというのは、わたしには力不足だけど。

数にしたら、わたしはこの仕事で、ずいぶんたくさんの人と出会ってきたと思う。
でもわたしが経験から導き出したやり方、発見、工夫は、実は全然見当はずれかも。――だってわたしは本当の意味で「指導者」でも「支援者」でもないから。

だからこのPC講師の章はあまり当てにしないで聞き流してほしい。
とはいえ、語らずには気が済まないので、やっぱりこうして書いてしまう・・・・・・



●9年目:ハートの中心
Chapter 1 ハートの中心



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■まえがきにかえて(おことわり)■


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