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時代の変化 03:PCプラクティスの変化

PCプラクティスは、スクールに通っている実習生さんが受ける。
専門の勉強に入る前に、力を均しておこう」という目的で行われるので、高度な内容はしない。

スクールに通っている実習生さんは、ふた通り。
1 働いていたけれど、辞めていて、今は仕事をしていなくて、つまり求職中。
2 高校等を卒業後、働きたいと思ったけれど、見つからなくてまだ無職。

内容は十年一日のごとく同じ。
まあ、基礎なんてものは、どこでも同じものをずーっとやっている。
資格の学校だって、社員研修だって、高校や大学の授業だって、同じだ。
わたしがPCインストラクターになった頃とたいして変わらない内容で、今もやっている。

少し違いがあるとすれば、会社の社員研修の場合、「どこまでを『基礎』とするか?」かな。
「SUM関数くらい使えればいい」とするか、「ある程度関数を使いこなせて当然」とするか。
関数に限ったことではないのだが、とにかく『基礎』の概念は変わったと思う。

しかし社会的に『基礎』の概念が変わっても、一般的に講習で『基礎』といわれる内容には、それほど変化がないのだった。スクールだけでなく、どんな場所でもだ。

そんなわけで、スキルアップ研修のように、受講者さんや企業の要望に合わせてあっぷあっぷということはないのだが、変化はやはりある。

その1 フォローが要らなくなった。

かつてのパソコンの講習というのは、メイン・サブがいるのが当たり前だった。
メインインストラクター、サブインストラクターという名称で、メインが講習をし、サブは操作が遅れている人の補助をする。
思えば、メイン1人にサブ3人なんて仕事にも行ったなぁ。

しかし今や、それほどフォローが必要な人などいないのである。
もし遅れても、自分でテキストをチラッと見て、追いつけばいいだけのこと。
「あ、あの人、操作に遅れてる」なんて思って口を出すと、「あ、大丈夫です」とか「分かってます、ちょっと試しに違うことをやってみただけです」なんて言われたりして・・・・・・

スクール以外の仕事に行くと、メインもサブもなく、講師は1人ということも増えた。
予算の都合もあるし、何より「いなければいないでなんとかなる」時代が来たためだと思う。

その2 退屈する人が増えた。

基礎なんて、結構皆できるわけで、じーっと座って知っていることを聞くっていうのも退屈なものだ。
その退屈の度合いが高くなった。
そして、退屈の時間が長くなった。今までは最初の章は退屈だが、次の次の章くらいになると知らないこともあったりして、つまずく人も増えてくる。講師も仕事が増える。
それが、半分くらいまで「あー、知ってる」という内容になったり。――まあ、人にもよるけれど、全体的にレベルが上がっているので、全体的に「知ってる」の時間帯が長くなる。

その3 「Word、Excelは初めて」申告の人でも、以前とはレベルが違う。

使える人が増えてきて、全体的に講習のスピードが速くなっているので、講習のはじめに聞いたりする。
「この中で、Wordをお使いになったことがない、という方はいらっしゃいますか?」
「Excelを使うのは初めて、という方はいらっしゃいますか?」
もし初めての人がいるというなら、フォロー役はその人を要注意にするし、初めての人が何人もいれば言わずもがなのこともきちんと説明する。

ところが、「初めて」という人が2人3人いるからと、ゆっくり丁寧に説明すると退屈されたりする。

その昔、「初めて」というと、「パソコンもそれほど使ってない」という意味を含んでいることが多かった。
パソコンをまったく使わないわけではないが、「インターネットを見るくらい」だったりして、不慣れ。入力もそれほど速くなかったり。

一度、「初めて」と言っていたから注意していたら、相当できる。
でも本当に初めてだと言う。

「仕事ではCADを使っていて、Wordはやったことがない」
なぁんだ~!! じゃあパソコンは猛者じゃ~ん!!

それ以来、「初めて」宣言はあまり信用しないようにしている。
使えて当たり前の時代なので、逆に「使っていた」と申告しているのに、「ん? この人のほうがよく操作に遅れるな」という人もいる。
一応聞くけど、正確なところはしばらく見ていないと分からない。

また、Word、Excelという順番なので、「Wordを使ったことがない人」で手を挙げても、まったく信用ならない。
今や「Excelはよく使うけれど、自分の仕事ではWordはまったく使わない」という会社や業務も多い。
「Wordを使ったことがない」人でも、「Excelはヘビーに使っていた」かもしれない。

パソコンに慣れていて、いろいろなソフトを使っていれば、初めてのソフトであっても応用が利く。

その4 スクールならではの変化。

社会の変化――といえばそうなのだが、特殊な変化もある。
障害、または障害者に関する変化である。

これはスキルアップ研修にも共通しているが、法律によって変わることもある。
これまで義務づけられていなかった精神障害にも、雇用率が定められ、義務となったときは、精神障害の人が増える。
または、逆に減る。スクールは求職中に来るところだ。就職できていれば来ないからである。

企業が雇用を始めれば、当然営利だから「同じ等級なら、少しでも使える人材を」と考えるところも多い。
または「同じ**障害でも、こういうタイプの人材がいい」など、選り好みをする。

ある障害の人たちが、かつては軽い人から重い人までいたのが、企業が軽い人たちをどんどん採用して、スクールに来るその障害の人は重い人が多くなった――という状況になることもある。

この場合の軽い・重いは、実際の障害等級とは関係ないこともある。
企業が使いやすいかどうかで決まるからである。

非常に分かりやすいケースを考えてみる。軽い肢体障害であっても、電車通勤が無理なら「うちは駐車場を用意できないので」と不採用になる。逆に重い肢体障害であっても、電車通勤が可能なら採用になる。

たとえば同じ精神障害でも、集中が続かないタイプの人もいるし、集中しすぎて後からぐったりする人もいる。
会社が考えていた配属先は、部屋が厳重管理されていて、出入り面倒な部署だった。とすると、15分か20分ごとに「リフレッシュしてきます」と退室・入室を繰り返すのは困る。だから集中が続かない人より、しすぎるのを配慮するほうがいい。
または逆に、会社が考えていた配属先は忙しい部署で、その人自身の業務は忙しすぎないよう配慮されているが、休憩をとっているかどうかまで気にかけていられない。自分で勝手に休憩をとってくれるほうがいい。集中が続かない人のほうが、集中しすぎるのを常に配慮しているよりいい。

とまあ、いろいろあると思うが、企業で仕事をするのに有利な人というのは、やはり特別な配慮が少なくて済む人であることが多そうだ。
ということは、なかなか仕事に就けないでいた人は、PCプラクティスでもより多くの配慮が必要である。断言はできないが、その可能性がある。

わたしは福祉のことを何も知らずに入ったが、何も知らないでは済まされない時代になったのかと思ったときもある。
「そういうわけで、今後は素人のあなたがたではなく、こちらの専門の知識を持った人員が講習をします」と契約終了になるかもしれない、とも思う。

変化というのは、なかなか厄介なものである・・・・・・



●9年目:ハートの中心
Chapter 1 ハートの中心



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